しかさん! 大田区おしごとナビに掲載・・・みなさんもシカさんを見に行こう
◆◆今週の話題◆◆
◆ 大田区おひとりさま★これはもう行くシカない歯医者
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京浜東北線に沿うように、大森駅東口の東京衛生専門学校の角から蒲田東口の呑川とをつなぐ小道がある。信号も少なく、自転車で走りやすい道として重宝されている。もともとのフラットな地形も手伝って、朝夕の通勤ラッシュ時はちょっと歩くのもはばかられるような交通量だ。
その道を大森方面から走り山谷道踏切の手前、明善幼稚園の向かいに突如現れる「鹿」!!
「…なにこれ?」と振り返って見やれば、明朝体で書かれた大きな「はいしゃ」の看板が。
鹿…はいしゃ…歯科…歯医者。
思わずぷっと吹き出してしまうような、心憎い演出。
大森北4丁目の歯科、小林デンタルクリニックである。
驚くのは外装だけではない。入口を飾っている立派な「シカくん」をはじめ、足を一歩踏み入れれば待合室も診察室も、床から天井、トイレの洗面台からペーパーホルダーひとつに至るまで、すべて青森原産のヒバで作られているのだ。
院内にはヒバの香りがただよい、気分はさながら森林浴。巣箱に仕掛けられたスピーカーからは鳥のさえずりが聞こえ、歯医者さん特有の削る音も気にならない。院長である小林裕明さんのアウトドア好きが高じて生まれた、「歯の治療をしながらにして自然に触れ合える」念願の「はいしゃ」なのである。
青森ヒバは湿気に強く腐りにくい、防虫効果に優れた建築材で、中尊寺金色堂など古くから神社仏閣の土台としても用いられてきたという。青森ヒバに多く含まれるヒノキチオールという成分は、殺菌性ばかりかリラックス効果にも優れていて、アレルギー症状をやわらげる作用もあるとか。清潔感と安心感、聞けば聞くほど歯医者さんにふさわしい。
入口を飾る立派な「シカくん」、もともとは、院内のあらゆるヒバ材を手がけた製材所のもとに、実は「トナカイ」として飾ってあったものだという。設計士さんが一目見て気に入り、医院のコンセプトと、「歯科」のインパクトから、耳を角にかえて玄関に据えられた。夏は浮き輪に麦わら帽子、ハロウィーンのときはカボチャをかぶって仮装したり、クリスマスには「赤鼻のトナカイ」にも大変身?…と、今やアイドル的存在として、向かいの幼稚園児から道行く私たちまで楽しませてくれる。
夏休みの終わりにはヒバを使った木工教室を主催して、子どもたちの自由研究に貢献。地域のイベントも積極的に参加している、なんともユニークな鹿、もとい歯科である。
痛みや削る音と思うと、歯医者さんに通うのはときに気が重いもの。でもこんな遊びゴコロたっぷりの歯医者さんなら、毎日でも通いたくなる?痛くなる前に、定期検診に行きましょう。
大田区おひとりさま10★
小林デンタルクリニック
東京都大田区大森4-22-18
TEL 03-3768-0648
診療受付時間 9:30~12:30、14:30~18:30
定休日 土曜午後、日祝
青森ヒバ専門の製材所「村口産業」のホームページ「わいどの木」でも院内の様子が紹介されている
http://www5.ocn.ne.jp/~ydonoki
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