下北のおいしいジャガイモ「オコッペいも」
マグロで有名な本州最北端の大間町には、食べたくても地元でなければなかなか手に入らないおいしいジャガイモがあります。同町の奥戸(おこっぺ)地区で主に栽培されることからその名が付いた「オコッペいも」です。
ジャガイモを代表する「男爵いも」が導入されたのは明治41年頃、オコッペいもの正体「バーモント・ゴールド・コイン」という品種(原種名)は、それより少し早い明治38年にアメリカから輸入されています。白米が一俵5円30銭の当時、種芋わずか6個で3円と大変高価だったことから「三円いも」の別名でも知られています。
「オコッペいも」の肉食は白。煮えやすくほどよく粉をふきます。ホクホクしているところは男爵いもと似ていますが、口に入れるとサラサラとした食感が心地よく、淡泊でいてコクがあり、何個食べても飽きが来ないまさに究極のジャガイモです。
地元民が勧めるおいしい食べ方はシンプルな「塩煮」。大きな鍋にオコッペいもをいっぱい入れて煮て、塩で味をつけます。そのまま食べて十分美味しいのですが、これに塩辛を載せていただくのが下北流なのだそうです。オコッペいもを取り寄せて試してみたのですが、これがまた激ウマ。試してみる価値大アリです。