この大木1本

このヒバの大木は、直径80cmぐらいあります。

長さは、約27mぐらいあると思います。

じゃ、この木1本でどれくらいの丸太(体積)になるでしょうか?

丸太の測るときは、細い方を測ります。

この丸太だと、4m10cmに切ったとして6本の丸太がとれます。

それらの、体積を計算すると約16,7?です。

それらをm製材すると歩留まりが55%として9、163?になります。

なぜ、歩留まりがこれくらいかと言えば、柱土台など主要製品を製材

し残り端材がそれらです・・・ザッパ・おが屑など。

以前の木造住宅(在来工法)は、約一坪あたり 0,556?使用してま

したが、今は0,389?以下の材料を使用します。

分かりやすく説明すると、4mの10cm5mm角1本が0,045?

と考えてください。

つまり、これ1本で家を建てると4,5坪くらいの家の材料になります。

そんなことから考えると、以前の家はなぜ丈夫頑丈だったのか

分かると思います。

たしかに、現在の家は丈夫に出来ていますがそのほとんどが

金具によって守られているのです。

古い大工さん棟梁は、金具に頼らずノミ1本で加工し

長持ちする家を建てました。

だから、その頃の時代は、アトピー・科学物質過敏症などは

存在しなかったのです。

もう一度、日本は木の歴史で成り立ち健康を得てきたことを

考えてみてもいいのではないでしょうか。