この昔話は、東京の大森というところにある、ふる~い古~い
今の話です。・・・作者 ウジュコ小林
むかしむかし大森村と言う所に、お爺さんとお婆さん、それと一匹のワンコが住んでいました。
ある日外から帰ると大きな二つのお皿に、それはそれは美味しそうな「大間のマグロ」がどっさりと乗っていました。
それを見たお婆さん、びっくりするかと思ったらさっさと一皿をどこかにしまってしまいました。
仕事から帰ったお爺さんは残りの一皿を見て「どひゃあー」と驚きました。お婆さんは『おじいさん一人で食べていいのよ』とやさしく声をかけました。
お爺さんは涙を流しながらワンコと二人で食べましたとさ。
でもこのお皿には四分の一しか乗っていなかったのを、お爺さんとワンコは知らなかったのでした。
ところで残りの一皿はどこに行ったのでしょう?「大間のマグロ」は残らず、謎だけが残ったのでした。
(怖ーい怖ーい話ですねー。
食べ物には女の執念さえ感じられますねー・・・でも
欲張ってあとでこっそり食っても腹に脂肪ですからね。)