昔むかし

いつのころだったろう

いつもの時間にきて いつもの時間に帰ります。

そんな爺様のテーブルには なんか愛嬌のある

木のおもちゃがありました。

それをみていると、なんかほっとした気分になれるのです。

そのおもちゃの表情には、これまで生きてきた人生の

何かがあるのでしょう。

でも、たまには『なんだ こりゃー?』と思う

変り種のおもちゃもありました。

歳をとるということは、なんかあるのでしょうね。

見たものをどう表現して製作していくのか

これは、その年にならないと分からないのかもしれませんね。

おもちゃでもなんでも、爺様も物を作ってるときは

なんか暖かさを感じます。

そんなとき、悔しい気持ちになったりもします。反面、

さすがだとも思うときもありました。

体の、動きは衰えますがその分無駄がない

そんな爺様は、年には勝てませんで、とうとう

あの世に散歩にでかけました。

なんか歴史の一部分が終わった気がします。

その歴史を、こんどは自分が補うのでしょう。

いっぱいいっぱい勉強させてもらいました。

ありがとうございました。

爺様と知り合って36年ぐらい

自分の人生を一番見てきてくれたのかもしれませんね。

ありがとうございました。